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結局、簿記って何?

コラム
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簿記を苦手とする人や食わず嫌いで手を付けさえしない人は、簿記が何なのか理解していないものと思われます。
知らないが故に勝手に難しいものと思い込んでしまうという罠にハマってしまっているように感じます。

そもそも簿記って

簿記って他人へ報告するための家計簿みたいなものです。

いつ、何を買って、何を売って、1年間でいくら残ったのか?
それを記録する手段であり、報告するためのツールです。

その報告を受けた誰もが同じように解釈できるように帳簿の付け方にはルールが設定されている。
これを理解することで簿記3級⇒2級⇒1級と進むにつれ、枝葉が広がっていくようなイメージができるようになると思います。

苦手を克服する考え方

簿記が苦手な人って、その都度仕訳の切り方を頭で必死に思い出して書き出す処理をしてしまってるんですが
それは、高校時代に数学や物理を公式暗記で済まそうとしていた人たちとそっくりなんです。
根本的な解決になってないわけなんですね。

最終的に何の情報を必要とされているのか?を考えるクセをつけると
勉強の質が一気に上がります。

取引の意味を考えることでおのずと勘定科目は絞られてくるので
例えば、「買掛金」「未払金」「未払費用」のどれを使えばいいのか?なんて問題も
原価性があるのか、経過勘定か否かなどを考えて解く練習をしていれば迷わなくなるわけです。

コツは、知り合いに「何でこの仕訳なの?」って聞かれた時にどう答えるか?
これを意識して勉強することで、だいぶ理解は深くなります。

連結会計でつまづく人も多いですが、これも家族一人一人の家計簿を
お父さん(お母さん)がまとめて家族全体のお金の出入りを管理する家計簿に作り直す作業に過ぎないわけです。

家族間なら利益を乗せたりしないですから、その分を差し引いたり
子供が海外に住んでいれば、異なるレートが混在するから、最後は為替調整勘定が出てきたり
取引にはすべて意味があることを理解すれば、仕訳が多くなってしまうことも納得がいくところかと思います。

根本的な部分が理解できたら、あとは少数株主持ち分や税効果を考慮して完成させる。
シンプルなところからの積み上げで日商簿記は攻略できるんです。

工業簿記や原価計算の考え方

脱線しましたが、正しく報告するために家計簿をより細かい部分まで仕上げていく必要があります。
その際の仕入れ原価を詳細に算定するためのプロセスが「原価計算」なのです。

あの難しそうな原価計算。あれって所詮は原価を求めるためのものなんです。
簿記2級の工業簿記から始まったあの複雑そうな計算も
損益計算書では売上総利益を出すまでの計算に過ぎないのです。

そう考えると工業簿記や原価計算ってそこまで重く感じなくなるのではないでしょうか?

「原材料」だの「仕掛品」だの「労務費」だの、いろいろ出てきますが
あくまで原価の要素に過ぎず、最終的にどの勘定に流れるかを理解すれば整理しやすくなるハズ。

「標準原価計算」だの「実際原価計算」だの所詮は枝葉。

まずは大枠を押さえて、その後に苦手箇所を個別に潰していけばいいんです。

まとめ

今回は簿記のイメージと言うか概要をザックリとまとめました。
語弊を招く表現も多く使ったので、お叱りを受ける部分もあるかとは思いますが、簿記の攻略のコツは簿記を難しく考えないことだと常々感じてますので、そのあたりを強調させていただきました。

本当は工業簿記や原価計算は経営分析に大いに役に立つのでもっと違った切り口で解説したいところなのですが、これから簿記を勉強する人を想定したブログですので、当記事ではこの辺で。

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